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昔お土産屋さんなどでよく売られていた名前のわからないあれ

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懐かしいですか?

ですよね、泣きたくなってくるね。

観光地や水族館などのお土産物屋さんで見かけることの多かったあれです。正式名称がよくわからないんですが、小さなボトルの中で色のついた水とオイルが層になっていて、セーリングをする人、イルカやラッコなどの海の動物たちのミニチュアがおきあがりこぼしの要領でゆらゆらと揺れる、なんともノスタルジックな置き物です。

激しく振ると油が粒のようになって楽しい。しばらくするとまた綺麗な2層に戻っていて不思議。

いつ頃からあるのかはわかりませんが、わたしの記憶だと87年頃に買ってもらった気がするから昭和の最後の方とかですかね。

昔「夢工場87」っていうフジテレビグループのイベントがありました。今のお台場冒険王の前身のような感じで、時代的に万博ブームでもあったと思うので、そういう大型展示イベントみたいなものが流行っていたんだと思うんですが、関西でも大阪の南港で開催されました。

なんかその時に父が買ってくれた気がするんだよなあ。

あと瀬戸大橋が開通した頃に香川県の与島パーキングエリアに京阪フィッシャーマンズワーフという大型商業施設があったんですよね。四国なのになんで京阪なんて名前って思っていたけど京阪電鉄が開発したからだったみたい。

その後売却されて瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフに名前が変わって、2008年に閉業したようなんですが、四国に親戚がいたので夏なんかはよく車で立ち寄ったんですよね。そこのお土産物屋さんでも買った気がするんですが、あそこが開業したのが88年なんでやはりその頃のメジャーなお土産物のひとつだったのかもしれない。

京阪フィッシャーマンズワーフのサウンドロゴっていうかテレビやラジオで流れていたジングルが今でも脳内再生可能なんですが、もう当時のCMすら動画サイトにも残ってないや…。跡地はいま廃墟みたいになっているらしいです。

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なんかイメージ的に中に入っているものはマリン系というか南国を思わせるモチーフだけなのかと思っていたんですが、なんとまりもが入っているのがありました。オイルもなんかピンクだし!

昔、たぶんとんねるずの何かの番組だったと思うんだけど、女性ゲストが瓶に入ったまりもを持ってきたことがあって、なになにってなって瓶から出して触り倒して藻が崩壊してしまい、ゲストが引いてたみたいな一幕を見た気がするんですが、あれ何の番組だったんだろう。昔からやっぱりめちゃくちゃしてたね。

こんだけ書いてとんねるずじゃなかったらとばっちりすぎる。でもねるとんとかだった気がするんだけどな。なんかその反響でまりもブームが来たみたいなことありませんでしたか?

ああいう鞠状のはやっぱり阿寒湖にしかいないのかな。でももう今それも生活排水なんかの流入で球形のまりもは絶滅寸前みたいですね。

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やっぱり30年以上経つとオイルも劣化してきていたりだとか、マスコットについている浮きが壊れてしまってこんな風に溺れたようになってしまっているのもあって悲しいです。

瓶の口はビー玉(いやA玉かも)のようなものでがっちりと蓋がされていて、さすがにわたしもこれは分解できないのでどうすることもできない…。

レジンでもないっぽいし、ビー玉の周りをガラスでコーティングしているようにも見えるんです、もしかして溶接してあるんですか?(誰に聞いているの)

なんとかならないかなあ、無理だよね。

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綺麗だし今でも絶対人気あると思うから売ってくれればいいのになあと思って色々調べてみたんですが、写真にあるローズキャッスルという会社?と、あとタマダ技研という会社が主にこの小瓶の置き物を製造していたようです。

タマダ技研は茨城県の会社で、現在でも民芸品やお土産物などを製造しているみたいですが、ローズキャッスルに関してはもう何もわからない。

USA PATとあるのでアメリカで特許を取ってますよってことなのかな。

でね、左に映ってる瓶を見てよ。EXPO90ってあるじゃないですか。花博のグッズにもなっていたんです。

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花博のマスコット、花ずきんちゃんです。

当時からわたしのタイプではなかった。でも公募から選ばれたデザインを立体化したのはかの手塚治虫さんだったんですね。

でもこれかわいいです。瓶の中身はマリン系ばかりではなかったんですね。そして花博は1990年でしたから、時代が平成に入ってからもお土産物として売られていたということですね。

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この花ずきんちゃんの瓶も裏を見てみるとローズキャッスル製でした。花博の証紙も貼ってあるオフィシャルグッズだったことがわかります。

いやーそれにしてもこれ貴重だなー。

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当然のように出てくる花博の公式ガイドブック。ちなみに花博というのは通称なので正式には万博ではなく、国際博覧会という位置付けでした。

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ここにお土産のごくごく一部が載っているのですが、ここにはあの瓶はないみたいですね。

花博といえばヤシの実を半分に割っただけのジュースがバカ売れしていた思い出がありますね。みんな手に手にヤシの実を持って歩いてたなー。全然おいしくないんですけど珍しかったですからね、園内のゴミ箱にも飲み終わったヤシの実がたくさん捨てられていました。当時の値段で2000円くらいしたんじゃないかな。

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そっと振ると中の小石がしゃらしゃらと鳴ってとても良い音がします。いま色々とレトロブームだし、またどこかが作って売ってほしいです。