資生堂 オードシリーズのこと
97年の夏をお届けしてから更新が止まってしまっていた。久しぶりの今日は2004年へとイマジナリー同世代の皆さんをお連れしたいと思います。
なんか毎回同じこと聞くんですけど、これ懐かしくないですか?
個人的に資生堂の独壇場だったのではないかと思う時代のコスメは今見てもちょっとレベルが違っているなと感じます。近年印象深いパッケージやCM広告って、国内外のどのブランドもなんにも思い浮かばないけれど、90年代00年代前半のドラッグストアでコスメを見て回ることのなんと楽しかったことよ。
どれも夢があってものすごくかわいかったな。わたしがトシを取っただけかもしれなくて、今でもコスメ売り場は楽しいのかもしれませんが…
写真のコスメは、もう説明の必要すらないほどの大ヒット商品、資生堂のオードシリーズの一部と、わたしの大好きなノベルティたちです。
オードシリーズで思い浮かべるのは、このシリーズという方が多いのではないでしょうか。
こちらは2004年発売のオードレシピという基礎化粧品、化粧水ですね。引き締め一択、みたいな時代でしたのでさっぱりした使い心地のものが多かったと思うのですが、肌のクセによってボトルの色が分かれていました。
ボトルのキャラクターたちがパシャパシャ言いながら動き回る姿がとてもかわいかった、太田莉菜さん出演のCMも大人気でした。
懐かしのコスメとして資生堂のメモリアルサイトで当時の詳しい情報が見られるようになっているのですが、キャラクターのイラストデザインはモダンペットの中野さんだったそう。
うわー、モダンペットを今のいままで忘れていた!かわいかったなあ。つうかよく見たら確かにそうですよね、まんまだもん。そうだったんだ〜。
これがそのオードレシピです。
なんと未使用。デッドストックです。
こちらは薬用せいけつ水という商品だったみたいです。もう中身を捨ててしまってボトルを洗いたいんですが(出た!あらいぐま(わたしの幼い頃のあだ名
なんとなくまだ捨てられずにいます。当時から無香料だったと思うんですが、いま嗅いでみてもなんの香りもしません。
でもね(?
元々オードシリーズはここから始まっているんです。オードクリア。これは拭き取り化粧水の先駆けというか、拭き取化粧水ブームだったので各社同時期に色々出たんですが、これで顔を拭くとコットンが黒くなる!なんつってねー、大ヒットしたんですよね。
ちなみにこれの発売はまだ2000年代に入っていません。たぶん98年ぐらいだったはず。もう検索したってはっきりしたデータがないけど。
上から押すタイプのディスペンサーも当時は珍しかったですし、ミニサイズでも3800円ぐらいした記憶。それでもとろみのある液で拭き取ったあとの顔がツルツルする感じは画期的だったなあ。
こちらはさすがにもう空の瓶です。丸洗いしてあります。このクリアブルーのフラスコみたいなボトル、今見ても本当におしゃれです。
オードクリアとオードレシピとの間の2000年に発売されてからいちばん最後まで、それでも今から13年前の2011年頃に終売になったのが緑のボトルのオードブランです。
発売当初はフラスコ型がかわいくてときめいていたわたしも、見向きもしなくなってからも長くドラッグストアに並んでいた記憶があります。
固形の石鹸なんかも出ていたし、同シリーズのオレンジのフラスコもあったはず。
今はとんでもなくデコラティブなお化粧品ってたくさんありますし、魔法アイテムみたいなもの、アニメや映画作品とコラボした特別なパッケージ、外国の自由な発想のデザインのコスメ等々、もう選び放題ですが、この頃ってそれとはまた違った夢がありました。たぶんそれも自分が青春時代だったからというフィルターがあるんだと思います。
年寄りは話がなげ〜
続けても良いですか。むしろこっちを見てもらいたい投稿だったのに。出たー。ミニチュアのオードレシピ!はあっ?!かわいすぎ!
現在もカプセルトイなどで大人気の所謂「企業物」グッズ。ずいぶん昔からあったんですよね。で、この頃の企業ノベルティと言ったらストラップやアンテナに付けるキャラクターなどの携帯電話アクセサリーが主流でした。
アンテナに付けると言ってもわからない方がいらっしゃるかも。ガラケーって昔は伸縮するアンテナがついていたんです。電波が悪いと伸ばして空に向けたりそれを振ったりするっていう絶対意味のないことをみんなやっていたんですよ。
このオードレシピのミニチュア、ボトルの頭のところに穴が見えると思うのですが、当初はここに白い紐がついていました。で、底面にこういう小さなコンデンサが付いていたんです。
どうしてひん曲がっている残骸があるかというと、分解おばあちゃんことわたくしが当然のように分解、丸洗いしたからです。
まず頭のところの紐を精密ピンセットで取り出しましたが、蓋は開くような構造にはなっていませんでした。瓶は縦に繋ぎ目が見えたので、底面からゴリラの握力で開くと、この小さなソケットとLR44の劣化したボタン電池が出てきました。
まだ公開していない企業ノベルティのおもちゃを一緒に洗ったので変なトリミングになってしまっていますが、上の赤いボトルにさっき書いた白い紐が見えます。
蓋の部分は紙製のシールなので洗うかとても迷ったのですが、劣化した電池が崩れたものが中にたくさん付着していたので丸洗いしました。
洗いながら考えます。
電源のような物がどこにもないのにどうして光らせる仕掛けがしてあるのかを。そして思い出したんです。その昔、携帯電話の電波をキャッチして、着信があったりしたら光るおもちゃが山のように売られていたことを。
そうだよー、絶対そうだ。思い出したとき、懐かしさで倒れそうでした。麦球も電池も引きちぎって再起不能にしたので今はもう光らせることができませんが、2004年にも光る携帯アクセサリーがあったってことかー。
同じノベルティでもいくつかはこのようにスタンプになったものもありました。おまけとして付いていた時期が違うのかなあ。何もわからない。
緑だけ液漏れがはげしかったので残念でしたがスポンジごと取り外しています。このスタンプたちは当然ですが丸洗いできていません。そこは誰も重要ではないと思うんだけど。
これもたぶん時期が違うんだと思います。ストラップにも何もなっていない、なんていうかフィギュア。だけど自立しません。だって足がさあ、見るからに立つ造りしてないもんね。なんだったんだろう。分解できるようなところもなく、ただただミニチュアのマスコットです。
個人的にはクリア仕様でめちゃくちゃ好みです。蓋に撒かれたロゴのシールがもう劣化してしまってとてもつらいです。こういうのを容易に透明テープなんかで上から保護するでしょう、しばらくするとプリントごと滲むんだぞ。知ってるんだわたしは。
CMのかわいさそのままの、本当に良くできたミニチュアです。製品を買うとおまけでついてきていたんだと思います。豊かだなあ。戻りたいな。